オットは50代前半。自宅でフリーランスの仕事をしています。
よくあることと思いますが、健康保険を持たない期間も少なくはなく、
健康チェックに関してはこれまで、
「健康診断、なにそれ?」
的な無関心ぶりでした。
とにかくひどい病院嫌いで、
歯医者に行くにしろ、初期治療で激痛が治まれば行くのをやめてしまう。
ま、病院が好きな人はそんなに多くはないと思いますが。
この春、私は職場で健康診断を受けました。
その頃、
たまたま長年放置していたひどい虫歯を治療するために
いやいやながら通院していたオットは
たまたま国民健康保険を持っていました。
そしたらね、オットに来たんです。
そう、〈メタボ健診〉のご案内が。
別名「ワンコイン健診」。
血液と尿だけなら500円で検査してくれます。
これはいい。
…と、ツマは思いました。
そして
「胃透視もしなくていい。おしっこと血液だけでいいから」
「500円だし」
「すぐそこの病院に予約を入れるよ」
と、うまいこといって行く気にさせ、
確実に行くよう、土曜日に予約を入れ、病院に付き添いました。
5月24日のことです。
今思えば、
ムシのしらせだったのかなぁと思うんですが
そのときは、特別なにかがみつかるとは思ってもいませんでした。
おしっこと血液検査を終えて、オットが診察室に呼ばれたので
私は雑誌をパラパラとめくっていました。
戻ってきた彼と2、3言葉を交わし、しばらくすると
「糖尿病かもって」
と、言われました。
「え?」
「おしっこに糖が出てるっていわれた。
でも血液検査の結果見らんと正確にはわからんけん、1週間後に来てくださいって」
(え、え、えーーー?!)
と、心の中で思ったけど、私が動揺してはいけないと思い、
「それじゃ、1週間後に結果聞いてからだね」
と、その場は冷静を保ちました。
オットは普段から口数が少ないし、
ポーカーフェイスなのであまり表情に変化はみられません。
気落ちしてないといいけど、と思いつつ、
ネットで病気のことを調べたりしました。
「糖尿病」については、合併症で失明したり、足を切断したりする
それくらいの知識しかありませんでした。
そんな風にして、1週間を過ごしました。